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北海道一出生率が高い町?『えりも町』の魅力とは2015.03.30(月)

北海道で出生率が一番高い街として知られる『えりも町』

しかし、本州の方は愚か、道民の方ですら「えりも町ってどこ?」という人が居るほど、かなりマイナーなスポットでもあります。

しかし、なぜそんなマイナースポットが出生率№1となったのか?

今回は出生率の低下で悩まされる北海道で、唯一高い出生率を誇り続けるえりも町についてご紹介いたします。

えりも町とは?

えりも町とは、北海道の南部にある街で、かの有名な襟裳岬がある場所です。erimomisaki

えりも町の事は知らなくとも、襟裳岬を知っている人は多いので、町の名前を出すよりもこちらから紹介したほうが伝わりやすい町かもしれません。

総人口は5,415人。主な産業は全国的にも有名なコンブ、ウニ、サケなどを中心とした漁業となっています。

 

特産品は『日高昆布』

 

・『日高昆布』hidakakonbu

全国的に有名な「日高昆布」の産地えりも町は、夏から秋にかけて昆布干しをする姿は風物詩となっています。昆布採りは7月上旬からはじまり、昆布漁は20日程度ですが、その後の加工には手間と時間と熟練技が必要です。ミネラル・ヨウ素・植物繊維の豊富な昆布は大変重要な健康食品です。日高昆布は早く煮えて、柔らかくなるので、昆布巻き・佃煮・おでん種など家庭生活に密着しています。

 

・『銀毛鮭』ginkezake

襟裳の春は何もない春ですと、森進一に歌われている襟裳岬ですが、秋から冬は漁業の町になり賑わいます。えりも沖の定置網で漁獲される銀毛鮭は、威風堂々、銀毛鮭の王様の名にふさわしい、大きさと鮮紅色と脂ののりの良さは最高級です。

 

 

 

 

・『マツカワ』00469

体長約70cmの「マツカワ」は、数あるカレイ類の中でも「幻の魚」と言われている。マツカワは、カレイの王様を表現した「王鰈」ブランド魚としても有名なカレイです。大変美味しく、ダシも良く出るので、食べ尽くせる魚としても知られている、郷自慢の魚です。

 

 

・『毛蟹』kegani

厳寒期の12月から2月のえりも漁港では、毛蟹水揚げの最盛期となります。水揚された生きたままの毛蟹を専門の職人さんの手によって、浜茹でされた毛蟹は濃厚な味わいが自慢です。市場では即座に超急冷されてお客様に発送されています。

 

高い出生率は地域の安定性が理由?

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えりも町が高い出生率を誇っている理由の一つに、漁業を中心とするえりも町の産業が大きく影響していると言います。

特にえりも町でもっとも普及しているコンブ漁は、家族全員が協力しなければ行えない漁です。

祖父、父、息子は海に出てコンブを取り、祖母、母、娘はコンブの選定を行う事で、ようやくコンブは製品となり市場に出回ります。

また、コンブ漁は何代にもわたって受け継がれる仕事でもあり、幼い頃から漁師の父を見て育った子供達は、小学生の頃からすでに漁師になる事を決めている男の子も多いといわれています。

そのような安定した産業基盤があるからこそ、えりも町では安定した出生率が得られているのでしょう。

また、若者が働く場所が多くあることも重要な要因の一つで、家業を継いで仕事をするライフスタイルが当たり前だからこそ、若い頃に結婚して多くの子供を作る事が可能なのです。

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

えりも町の出生率の高さは、町の産業の安定化と、若者が働く場所があるという事が理由でした。

これだけ産業が安定した市町村というのもなかなか少ないですから、これから地方での子育てを考えている人は、えりも町に住む事も一つの案として考えても良いかもしれませんね。

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