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アイビック食品が札幌新工場を稼働。海外向けや企業向けを開拓へ2017.04.14(金)

だしやたれ、スープを中心に製造を行っているアイビック食品(札幌市)は、海外向けや業務用を開拓するため、札幌市内に新工場を建設し2017年3月22日より稼働を開始しました。新工場を稼働を開始することにより生産能力の拡大が可能になることから、従来主力としていた家庭向けの商品だけではなく、海外向けや企業向けの商品を強化していくことで、顧客や取引先の裾野を広げることで収益基盤を拡大していきます。

札幌の新工場稼働で生産能力2.5倍に拡大

アイビック食品は札幌市東区苗穂町に新工場を建設していましたが、2017年3月に工場が完成しました。新工場は同月22日より稼働を開始します。新工場が稼働することで旧工場と比べて生産能力は2.5倍に拡大するとしています。

同社の製造工場は、本社近くの札幌市東区北10条東1丁目に位置していましたが、旧工場が老朽化が進んでいることに加え、手狭であることから生産能力の拡大が難しいことから、今回新工場を新たに建設することとしました。新工場の延べ床面積は約2000平方メートルとなり、製造部門である製造部が全面的に新工場に移転します。

2020年までに売上高20億円を目指す

同社では、現在主力としている家庭用の昆布だしの売れ行きが好調で、一般家庭に加え、2016年11月から同社の関連会社である釣具・アウドドア商品を扱っているアイビックの取引先である中国企業と協力し、昆布だしを中国へ輸出して販売を開始したことから、半年で売上高が2000万円を突破したとしています。

中国への輸出販売を開始したことで、2016年度の売上高は10億円を突破し、今回の新工場稼働を開始することで海外向けの商品の製造を拡大し、2020年までには売上高20億円を目指す方針です。

企業向け(BtoB)商品の拡大にも注力し年間2億円を目標

アイビック食品は家庭向けの商品が中心でしたが、今後は家庭向けだけではなく、海外向けの商品の他、企業向け(BtoB)商品の開発と製造、販売へも拡大していく方針です。

新工場が稼働開始したことで、相手先ブランドによる製造である「OEM」の受注も増やしていきます。OEM生産では年間2億円程度の売上を目標に受注を拡大していく方針です。

既に、大手ラーメンチェーンからの受注を受けていることから、今後さらに実績を重ねることで取引先の拡大にも期待できそうです。また、比較的店頭で安売りされやすい一般家庭向けに比べて、BtoBビジネスは価格を固定した形で受注ができることから、収益基盤の強化にもつながりそうです。

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