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産業振興と子育て支援を強化する千歳市の総合戦略を紹介2016.01.17(日)

昨年12月に千歳市人口ビジョン・総合戦略の素案が公開されました。平成32年度時点での目標人口を97,000人としています。この目標を実現していくために、産業振興と若い年齢層や子育て世帯が住み続けられる環境を整えるなどの施策を講じて住民の定住化を目指していきます。今回は千歳市が実施する総合戦略素案の詳細を紹介いたします。

産業振興と企業誘致により人を呼び込む

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総合戦略素案を作成するにあたって、千歳市では住民へのアンケート結果や各種データをまとめています。
 
特筆すべき点は、市内の大学・専門学校に通う学生、市内就業者の約9割が市外出身者だということです。千歳科学技術大学をはじめとする教育機関や企業誘致が相次ぐ千歳市工業団地などが外部から人を呼び込む力を発揮していることが考えられます。また、市民に対して行ったアンケート調査では「千歳市に住み続けたい・住みたい理由」について「千歳市内に勤務先があるから」という回答が多くを占めています。
 
目標人口97,000人を達成していくためには、産業振興・企業誘致が一つのキーワードとなりそうです。総合戦略素案においても、新千歳空港が立地している地の利を活かして、企業誘致や立地企業の販路開拓を支援する取組を継続して実施していくとしています。

子育て世帯に優しいまちづくりを目指す

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千歳市の婚姻率と合計特殊出生率は全国と比較して高い水準にありますが、今後、出産の中心世代となる20歳から39歳の女性の人口が減少する見通しとなっています。千歳市が中長期的な発展を目指していくためには、市内で子育てをしやすい環境の整備に向けて動いていくことが重要です。
 
総合戦略素案では、平成32年度時点での合計特殊出生率1.6以上を目標として設定し、これを達成していくために不妊治療費の助成、地域子育て支援センターの拡大、子育て特典カード事業などの施策を実施していくとしています。地域全体で子育てを支援していこうという千歳市の姿勢が強く打ち出されているものと評価します。

千歳市の魅力を発信し、移住者と観光客の増加を狙う

総合戦略素案では、道外からの移住者、観光客を増加させていくために、千歳市の魅力発信にも取り組んでいきます。
 
千歳市の重要な観光資源である支笏湖のヒメマスについて、平成 27 年度に支笏湖漁業協同組合に対して 2 年間鮮度を保ったまま冷凍保存ができる急速冷凍設備等の購入を補助が行われました。これからはヒメマス釣りの解禁期間以外でもヒメマスを観光客に提供できるようになり、支笏湖産ヒメマスのブランド化を加速させる他、更なる観光客の増加が期待できます。

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